本人紹介[静止画/600×400ピクセル/138.7KB]
角谷一圭(かくたに・いっけい 1904~99)。父の下で茶の湯釜製作を修業。優美な造形と篦押しに加え、鐶付(かんつき)の卓抜な意匠で知られる。
下絵描き[静止画/600×400ピクセル/153KB]
制作する茶の湯釜の形、肌合、意匠の構想を練る。題材の萩のスケッチを基に胴の文様の下絵を描く。
鋳物砂の調合[静止画/600×400ピクセル/141.6KB]
釜の出来は鋳型次第。釜割れを防ぐために、鋳物用の土と川砂などを篩(ふるい)にかけ、粘土液で混ぜる方法を考案した。粘土液の濃さ、砂の割合は、手の感触で判断する。
型挽き(鋳型をつくる)[動画/352×240ピクセル/1.8MB]
外側をかたどる鋳型をつくる。下絵から切り抜いた釜の木型を真ん中に立てて、回転させながら歪みのない型をつくる。つくった鋳型をふたつに割るのは角谷さんだけの工程。このことにより、篦押しの文様表現を自由自在に表現できるようになる。
篦(へら)押し[動画/352×240ピクセル/2.4MB]
和紙の下絵を型にはり、文様を篦で押す。もちろん箆は角谷さんの自作だ。角谷さんは、箆の種類を多く使いすぎると、文様の技巧が過剰になってしまうと語る。
中子づくり[静止画/600×400ピクセル/145.7KB]
釜の内側をかたどる鋳型のことを中子(なかご)という。中子をかたどる外枠に鋳物砂を詰めて、突き固めたものが中子となる。薄い紙の部分が釜の厚みとなる。
中子削り[静止画/600×400ピクセル/140.5KB]
中子と外側の鋳型の間が釜の厚みになる。中子の表面を削り、釜の厚さが均等になるよう整える。角谷さんは、修業時代、中子削りが難しく、夜中にこっそり練習したという。
鐶付(かんつき)型づくり[静止画/600×400ピクセル/147.4KB]
鐶付とは、釜を持ち上げるための鐶型の金具。釜師の意匠が発揮される部分で、道具の趣向を味わう茶道においても大切。風車や扇子など、角谷さんの洒脱な鐶付は評価が高い。
煤・黒味つけ[静止画/600×400ピクセル/155.5KB]
鋳型には「湯」(溶けた鉄)が注がれる。「湯」の温度に負けず箆の線をよく出すように、煤(すす)をつけて保護する。
黒味塗り[静止画/600×400ピクセル/148.7KB]
中子には、堅い木炭の粉末と油煙(ゆえん)を混ぜ合わせて塗る。「湯」が鋳型にスムーズに流れ込み、鋳型と釜の型離れも良くなる。
鋳込み[静止画/600×400ピクセル/152.6KB]
坩堝(るつぼ)の「湯」の温度を見計らい、一気に鋳型に注ぎ込む。鋳込み後、すぐに地金が収縮して釜が割れないように中子の土をかき出す。画像は、鋳型に「湯」を注ぎ込んだ直後。
型出し[動画/352×240ピクセル/1.3MB]
翌朝までじっくり冷ました後、鋳型を外して、釜を取り出し、ヒビや欠け、文様の仕上がりを確認する。
焼き締め[静止画/600×400ピクセル/121KB]
釜の肌を緻密にするため、炭火で溶解寸前まで焼き上げる。これは角谷さん独自の手法。表面についた焼き肌という不純物を取り除き、錆び止めの効果もある。
着色(漆を塗る)[静止画/600×400ピクセル/140KB]
釜の表面は漆を塗って仕上げる。鉄の分子と漆の分子がうまく噛み合い、釜が長持ちし、錆び止めにもなるという。
完成作品[静止画/600×400ピクセル/118.2KB]
完成した「萩・ススキ肩衝釜」。萩とススキに茄子の鐶付きがついた、秋の風情あふれる作。肩衝とは肩の張った造形の釜のことをいう。
紹介画像一覧[静止画/600×400ピクセル/55.2KB]
ここで紹介されている画像の一覧。