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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
宮古上布(みやこじょうふ)保持団体紹介
美しい紺碧の海に囲まれた沖縄県・宮古島。宮古上布は、この常夏の島で400年の歴史をもつ麻織物で、麻の栽培から染色、織りまでの工程が、島の人々の手で受け継がれている。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
宮古上布の歴史・伝説
宮古上布は、1583年、難破しそうな琉球の船を救った男が琉球王に役人として取りたてられ、その妻が、その恩に報いて織物を考案して献上したのが始まりと伝わる。この夫婦の墓は今でも島民の信仰を集めている。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
苧麻(ちょま)刈り・皮剥ぎ
糸になる苧麻は麻の一種で、イラクサ科の植物。4〜8月の間、1メートルほどの高さに生育したものを刈り取り、アワビの貝殻で表皮を剥ぐ。苧麻は、ほかの麻より繊維が長く光沢があり、通気性もよく、絹麻ともいう。

動画
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匠の技と心
染織宮古上布(宮古上布保持団体)
糸紡ぎ
糸紡ぎとは、指先や爪先で苧麻の皮を髪の毛よりも細く裂き、その繊維をより合わせて、一本の糸を紡いでいくこと。宮古上布の工程のなかでも、もっとも時間がかかり、熟練の必要な仕事である。
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体) 糸紡ぎ
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体) 糸紡ぎ
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
撚り(より)かけ
一本一本の糸をねじって撚りをかける「撚りかけ」。毛羽立ちを抑え、強い糸になる。撚りかけ機という滑車のような道具に糸を取りつけ、これを回しながら、均一な強さで撚りをかけていく。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
整経(せいけい)
整経とは、一反の反物に必要な経糸(たていと)の太さや長さを整えること。丹念な紡ぎ、撚りかけ、整経により、極めて細く均一な経糸が用意され、柔らかく滑らかな着心地と、精巧緻密な柄模様をもつ上布が生まれる。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
図案作成
布の図案をつくる。図案に基づき、方眼紙に細かい織り目の設計図を描く。宮古上布の伝統的な模様は、丸と菱をつなげたものだが、近年では松竹梅や山水のような絵画的な図案やさまざまな幾何模様の上布も織り上げられている。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
括り(くくり)
設計図の上に糸を張って、糸に図柄を書き写す。さらに、絣の図柄は染め分けた糸を織って表すため、染めない部分を他の糸などで括っておいて防染する。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
機(はた)締め
細かい柄の絣糸を括る時は、手で括るだけでなく、締機(しめはた)という織機を用い、図案に沿って経糸を太目の緯糸(よこいと)で織り締めて括ることもある。括った糸は束にまとめるが、この束を綛(かせ)という。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
藍染め
綛を藍の染料に浸して染める。染料は、沖縄本島北部で生産される琉球藍と、蓼藍(たであい)という植物を発酵させたスクモを混ぜたもの。濃い藍色を出す時には、染めては干す工程を、1日に2、3回、10日間ほど繰り返すこともある。

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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
絣解き
藍染めが終わった綛の括り糸を解く。これを絣解きという。解き終わったら水洗い後、束になっている糸を一本一本はがして分ける。

動画
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染織宮古上布(宮古上布保持団体)
織り
経糸を図案通りに並べて、ずれないように巻き取る。そして、模様が損なわれないよう、糸の位置を揃えながら手機(てばた)にかけて織り上げる。糸の位置が一目違っていても揃わなくなるため、織る前の下ごしらえから、織り上げるまで気を緩めることができない。
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体) 織り
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体) 織り
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
海で洗濯
織り上がった上布を宮古島の透き通るような海で洗う。海水の強い塩分は、織り垢をよく落とし、絣模様を鮮明に浮かび上がらせる。

動画
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染織宮古上布(宮古上布保持団体)
砧打ち(きぬたうち)
艶を与え、より柔らかに仕上げるため上布を叩く砧打ちを行う。叩きは宮古上布の独特の仕上げで、一枚の反物を、およそ5キロの木槌で2万5千回から3万回叩く。生地に穴をあけないよう、単純に見えても神経を使う。
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体) 砧打ち(きぬたうち)
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体) 砧打ち(きぬたうち)
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匠の技と心染織宮古上布(宮古上布保持団体)
完成作品
「十文字小絣文様」。十文字の絣は宮古上布のなかでも、もっとも古典的な幾何学文様のひとつ。宮古上布は、かつて税として上納されていたことから、細やかな文様と滑らかな肌触りをもつ高級織物として洗練された。

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